私もショートスリーパーになりたいと考えたことはないだろうか?
残念ながら現時点での研究結果では、ショートスリーパーは目指せるものではない。
生まれながらに持ち合わせた「遺伝子」で決まることがわかっているからだ。
特定の遺伝子を持ち合わせていない人がショートスリーパーを目指すと、ただの寝不足になり、脳および身体に悪影響を及ぼす。
目次
ショートスリーパーは遺伝的要因で決まる
習慣的に身につけられるものでなく、特定の遺伝子変異を持つ人だけが実現することができる。
調整機能の変化による
体内時計や睡眠の質、時間を調整するDEC2(BHLHE41)遺伝子は誰しもが存在する。
研究によるとこの遺伝子の変異があると、調整機能が変化し、短時間睡眠を実現させることがわかっている。
通常型の働きでは、睡眠時間を7〜9時間に調整するが、変異型は4〜6時間といった睡眠でもノンレム睡眠(深い睡眠)が一般人と変わらないため、十分な回復が可能。
この遺伝子変異は家族にも見られたことから、遺伝的な影響が強いとされている。
遺伝的要因と言える根拠
DEC2遺伝子に特定の変異を持つ家族は睡眠時間が短くなることが確認されている。(1)
マウス実験でも睡眠時間の短縮が確認されている。
自分の特性に合わせた睡眠習慣を目指す
ショートスリーパーは極めてまれで人口の1%にも満たない。
多くの人は7〜9時間睡眠に当てはまるので、まずはここに照準を合わせ睡眠の質を高めることが吉だろう。